【京都・頭痛】京都市のクリニックが群発頭痛を解説

群発頭痛とは

片方の目の奥がえぐられるような激しい痛みが特徴です。1～2か月の間、毎日のようにほぼ決まった時間に発症します。

発症する時間帯は明け方が多く、1～2時間程度の激しい痛みが続いた後、自然におさまります。痛みのある側の目が真っ赤に充血する、ポロポロと涙が出る、瞳孔が小さくなる、鼻水が出るといった症状を伴うことも少なくありません。

通常、1年に1～2回の周期で発症します。20～30代で発症するケースが多く、患者の多くが男性です。患者の数が少ない、比較的まれなタイプの頭痛といえます。

群発頭痛が起こる原因

群発頭痛が起こるはっきりとした原因はまだ解明されていません。目のすぐ後ろにある内頸動脈という太い血管が拡張し、その周囲に炎症が起きることで、神経を刺激するのが要因ではないかといわれています。

群発頭痛の対処法

市販の鎮痛薬では改善が期待できないため、発作が起きた場合はできるだけ速やかに病院やクリニックを受診し、頭痛の専門医のもと適切な治療を受けることが大切です。

日常生活で注意すべきポイント

症状があらわれる時期は、発作の原因になり得る行動は避けるべきです。

• 飲酒
• 熱いお風呂やサウナ
• 辛い食事
• 激しい運動
• 気圧の影響が大きい行動やスポーツ（飛行機の搭乗やスキューバダイビングなど）

こういった行動は血管の拡張に影響するため、頭痛を引き起こしやすいといえます。発作の原因になりうる行動は控えることが得策です。

また、自律神経のバランスを崩さないよう、日頃から規則正しい生活を心がけることも大切です。睡眠時間も十分に確保するよう意識してください。

片頭痛が起こる要因と対処法

片頭痛はズキンズキン脈打つような痛みが特徴で、女性に多くみられる頭痛です。女性ホルモンであるエストロゲン（卵胞ホルモン）の減少が、片頭痛が起こる要因のひとつと考えられています。

そのため、エストロゲンの分泌が不安定になる閉経前は一時的に悪化し、エストロゲンの変動がみられなくなる閉経後に軽快するのが特徴です。月経にともなう片頭痛の経験がある場合、閉経前の片頭痛が悪化するリスクが高いと考えられています。

片頭痛が起きたときは、アルコールやカフェインの摂取を控え、暗くて静かな場所で安静にすることを心がけてください。痛みを感じる部分を冷やすことも有効です。

緊張型頭痛が起こる要因と対処法

頭がキューッと締め付けられるような痛みが特徴の緊張型頭痛も、男性に比べ女性に多く見られる頭痛です。疲労や、長時間にわたって同じ姿勢を続けることによる血流の低下が要因とされます。

エストロゲンの影響については解明されていない点が多いものの、閉経後に症状が変わらない、または悪化したと感じる女性も少なくありません。

緊張型頭痛の対処法には、姿勢を変える、血行をよくするためにストレッチを行うなどの方法があります。また、身体を温めることも効果的です。

更年期には、頭痛をともなう様々な症状・疾患があらわれることがあります。頭痛にお悩みの場合は専門医を受診し、まずは重大な病気でないことを確認した方がよいでしょう。

京都市のしみず脳神経外科クリニックの頭痛、めまい外来では、MRI検査を行い、命に関わる脳卒中や脳腫瘍でないかを調べます。そうではないと判断できる場合は、片頭痛、緊張型頭痛などを診断し、適切な処方や治療を行います。