【京都で脳ドック】京都市で即日検査 若年性脳卒中とは？

脳動脈解離

若年性脳卒中で多いのが脳動脈解離です。何らかの原因によって脳血管の内膜が傷つくと裂けやすくなり、内膜の裂け目から血液が侵入してしまいます。内膜の裂け目は自然に治癒することもありますが、治らずに進行すると、溜まった血液が血管の中膜と外膜を突き破り、くも膜下出血の原因となるのです。

血液凝固異常症

止血作用のある血小板の異常や、血液凝固異常症によって脳卒中が引き起こされることもあります。脳梗塞の原因となる血栓は、血小板の活性化や高フィブリノーゲン血症によって生じやすくなります。また、若い女性の経口避妊薬（ピル）も血栓が発生しやすくなる原因の一つです。一方、血小板数が低下したり血友病になったりすると、血を固める働きが弱くなるため脳出血しやすくなります。

奇異性脳塞栓症

「エコノミークラス症候群」の名で知られる深部静脈血栓症を発症した場合、血栓が卵円孔と呼ばれる心臓の孔を通って脳血管に飛び、脳梗塞を引き起こす可能性があります。卵円孔とは、胎児のときに心臓に開いている血管の通り道です。生後この孔は閉じますが、健康体でも20％の人は孔が閉じていません。そのため、若くても脳卒中になる可能性があるのです。

脳ドックでわかること

脳ドックでは、脳腫瘍の有無や脳卒中になりうる脳血管の異常がわかります。動脈硬化による脳梗塞や脳出血のリスクを早く知れば、死亡率を軽減できるほか、脳疾患の再発予防にも効果的です。

また、初期の認知症による脳委縮もわかるため、認知症の進行を抑えるための治療や生活改善の行動をいち早く行えます。

脳ドックを受けるメリット

脳ドックを受けるメリットは、自覚症状のない段階での脳内の疾患を早期に発見できる点です。

例えば、未破裂脳動脈瘤は成人の2～6％にあるといわれ、破裂すると命に関わります。また、無症候性ラクナ梗塞は細い血管の詰まっている状態であり、特に治療せず経過観察するものですが、将来の脳梗塞予備軍として注意が必要です。

このように、脳ドックを受けると将来起こりうるリスクに対し先手を打てるメリットがあります。

脳ドックを受けた方がよい人

• 40歳以上である
• 飲酒・喫煙歴が長い
• 生活サイクルが不規則
• ストレスを抱えている
• 高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある
• 上記の基礎疾患を持つ家系である
• よく頭痛がする
• 激しいスポーツをする

上記に一つでも当てはまれば、脳ドックを受ける十分な理由になります。また、脳疾患を発症しやすい家系の人は20代でも脳ドックを受ける価値があるでしょう。

脳ドックを受けられない人

脳ドックは磁器の共鳴（MRI）を利用した検査なので、金属を身に着けている人は受けられません。ペースメーカーや入れ歯、義歯などのほか、タトゥーやカラーコンタクトレンズにも金属が含まれている可能性があるため、必ず医師に相談してください。